今年はフィルムカメラをたまに使っている。普段は Pentax MX という一眼レフを結構気に入って使っているのだが、もう少しゆるく撮るときのカメラがほしいなと思い、Lomography の LC-A+ を購入した。今日届いて、早速開封し、ファーストロールを撮り、現像に出した。
フィルムは ILFORD の XP2 Super を詰めた。XP2 Super はモノクロフィルムでありながら、C41 現像ができ、近所の写真屋さんでも即日現像可能であるというすぐれものである。近所の写真屋さんには少し前まで XP2 Super が売っていたのだが、もう置いていないので通販で買うしかなくなってしまった。できればフィルムは実店舗で買いたいので困っている。
なにはともあれファーストロールです。
ファーストロールが現像からあがってきて、良い意味で驚いた。自分は今まで目測式のカメラは使ったことがなく、ファーストロールはぼけぼけで見るに堪えない写真ばかりになるかと覚悟していたのだが、意外にも何かしら写ってくれていたのである。そしてどうも写真が優しい塩梅になっている。これが何故そう感じるのかは分からないのだが、例えば猫の写真は一眼レフで撮ったらもっとバシっという感じになったと思うが、猫のふわっとした感じが表現されているように思うのだ。
とべた褒めしているが、LC-A+ の良くはない点もいくつか感じた。比較対象が Pentax MX なので価格的にも性能的にも分が悪いのは承知だが、まずシャッター音がチープである。また、フィルムの巻き上げダイアルがやや重く、連続でシャッターを切っていると親指が痛く感じた。ネックストラップの穴がない。最後のはコンパクトカメラはみんなそうかも。
なぜ LC-A+ にしたかだが、コンパクトカメラとしては他に中古の Olympus XA2 や Minox 35GT が目に止まったのだが、今回は新品で買いたかったので LC-A+ にした。というのも、少し前にひとつ中古でカメラを購入した時、前の所有者がおそらく喫煙者だったらしく、カメラについた匂いが気になったということがあり、一回新品で購入してみようという気になったからである。新品で買えるコンパクトフィルムカメラというのはあまり種類がなく、まずまず使えそうというところで自ずと LC-A+ に決まった。
だらだらと書いたが、総じて満足いく結果であった。今後も活躍してくれそうな雰囲気である。壊れないでおくれよ。