いわゆる「ハリス&ハリス本」の ARM 版 の評判が良いようなので読んでみました。組み合わせ回路と順序回路の解説から始まり、HDL の導入、ARM のマイクロアーキテクチャの紹介、HDL を用いたシングルサイクルの ARMv4 サブセットの実装と実に盛りだくさんの内容になっています。私は HDL を全く知らない状態で読み始めたのですが、特に詰まるところ無く読み進められました。このような素晴らしい書籍を日本語で読めることに対して、翻訳者の皆様に感謝致します。
ところで、このような専門書にはありがちなことだと思うのですが、本書にも多少なりとも誤訳が含まれているように思われます。ここに自分が違和感を感じた箇所を掲載しておきます。私のミスリードもあるかと思います。ご容赦ください。
p.2
薄い灰色示している
薄い灰色で示している
p.4
…数を表現するかを論じる
日本語として違和感
p.59
Qにはその否定
~Qにはその否定
p.125
コードに「SystemVerilog」という文字列があるが不必要
p.169
コンピュータで稼働するすべてのプログラムは、同じ命令セットを使っている。
「あるコンピュータで」でしょうか
日本語に違和感。「来るか場合」>「来る場合」
命令を機械語(マシンランゲージ)と呼ばれる形式に符号化される。
符号化する
p.170
通常的ではない
日本語として違和感
人間が読み易くした
人間に読み易くした
命令が実施する演算
演算を実施するというのは一般的な用法か?
p.172
一時変数s
「s」?
p.181
であるという点で普通でないのが、関数からの戻りは〜
訳に違和感
p.183
siddofsums
diffofsums の間違い?
p.185
怖されれる
壊される
p.193
テクスト
テキスト
(SP)スタックの
(SP)をスタックの
GCC基づいている
GCCに基づいている
p.196
リテラルプールを作った
使った
p.201
備える、
備える。
p.204
表6.19
表6.19が何ページに記載されているのか分からなかった